Sunday, June 29, 2014

アメリカから猫の入国

先月末、オースティンから日本へ帰国した。

帰国に関する所感はまた気が向いたら書くとして、
忘れないうちに猫の入国に関する情報をまとめておく。
これが帰国に関して一番面倒だったように思う。

調べれば一通りの情報は出てくるので、
個人的に踏んだ具体的な手順をまとめる。
あくまで個人的なものであるため、全てが誰にでも当てはまるわけではないが、
以後、アメリカから猫を連れて帰る日本人の助けに少しでもなれれば。


事前準備
1. マイクロチップ装着 (08/07/2013)
 ISOに準じたもの(数字15桁)。
2. 狂犬病ワクチン接種 (08/07/2013)
 1回目、不活化のもの。
3. 狂犬病ワクチン接種 (09/21/2013)
 2回目、不活化のもの。1回目から1ヶ月以上の期間を開ける必要あり。
4. 狂犬病抗体検査 (10/01/2013)
 血液採取後、政府指定の機関へ提出(カンザス州立大学狂犬病研究所)。
5. 抗体検査証明書入手 (11/16/2013)
 入国時には原本が必要。
6. 待機期間 (10/01/2013~)
 血液採取日から180日以上。

僕の場合、捨て猫を拾ったので、
まずはAustin Animal Centerへ連れて行った。
結局飼い主が見つからなかったので、引き取ったのだが、
- マイクロチップ装着
- 去勢
- 狂犬病ワクチン接種
をその施設で行う決まりがあったので、
1と2に関しては引き取った時点で済んでいた。

3.4.5は近所の獣医さん(Northwest Austin Veterinary Center)へお願いした。
いずれ日本へ連れて帰るので早目に準備をしたいと伝えたところ、
獣医さんも協力的に調べてやってくれたのでスムーズにいった。
その獣医さん(Colleen Garza先生)には本当に感謝している。


直前準備(出発日40日前まで)
7. フライト予約 (05/15/2014)
 フライトは会社がUnited Airlinesで手配してくれた。
 機内持ち込みであれば、シーズンを問わず猫を連れて搭乗可能である。
 ケージのサイズには条件があり、
 ハードタイプ 44cm x 30cm x 19cm以内
 ソフトタイプ 46cm x 28cm x 28cm以内
 ※ケージ内で猫が自由に動き回れることが条件となる。
 ペットショップ(Petco)に機内持ち込み対応のケージが売っていたので、それを購入。
    また、別料金として$125が必要となり、チェックイン時に払った。
8. 日本の動物検疫所へ連絡 (05/18/2014)
 電話で猫を連れて入国する旨を到着する空港の動物検疫所へ連絡する。
9. オンライン(NACCS)で届け出提出 (05/18/2014)
 出発日の40日前までに提出。
 後から修正出来るため、とりあえず分かる箇所だけ埋めて提出する。
10. 届け出申請 (05/18/2014)
 NACCSで届け出提出後、忘れず申請も行う(ボタンをクリックするだけ)。


直前準備(出発日2日前まで)
11. 獣医さんに相談 (05/19/2014)
 帰国日を伝え、それまでのスケジュールを立てる。
 また、届け出で分からなかった箇所を聞く(狂犬病ワクチンの製品名/製造会社など)
 日本入国の面倒を見る手数料として$375
12. 届け出受理書発行 (05/21/2014)
 届け出受理書発行の連絡が来るので、それを印刷して持っておく。
 NACCSから印刷が出来なかったので、動物検疫に連絡して、
 発行された受理書のpdfをメールで送ってもらった。
13. 届け出修正 (0x/xx/2014)
 もし何か変更や間違いなどがあればNACCSから届け出の変更を行う。
 申請も忘れずに。数日後、受理書が再発行される。
14. 白血病、感染症などの予防接種 (05/30/2014)
 帰国日の30日前に行う。ただし、これは推奨であるため必須ではない。
 獣医さんに言われたのでとりあえずやっておいた。
15. FormA、C記入 (06/23/2014)
 Form Cは獣医さんじゃないと記入できないページがあるので、そこは置いておく。
16. 必要書類を動物検疫で事前確認 (06/23/2014)
 届け出受理書、抗体検査結果、FormA、FormC(書ける部分のみ)をメールで動物検疫に送る。
 事前確認を行ってもらい、修正の必要があれば修正する。

動物検疫の方には非常に親切に対応してもらった。
不安なことは何でも聞いた方がいいと思う。
必要書類の事前確認も素早く対応してもらえた。

また、獣医さんにForm CかAPHIS form 7001のどちらが必要だ?
と聞かれ、動物検疫に確認したところ、FormCじゃないとダメとのこと。
日本への入国の場合、APHIS form 7001は必要ない。


直前準備(出発日2日以内)
17. 臨床検査 (06/26/2014)
 出来る限り出発日2日以内とのこと。
 獣医さんにForm Cも記入してもらう。
18. USDAで、FormA、Cの裏書き取得 (06/26/2014)
 早朝に臨床検査を済ませ、Form Cを受けとり、
 その足でダウンタウンのUSDAへ。
 駐車場はないので、近くの路上に有料駐車した。
 10:20に受付を済ませ、書類を提出し、そのままオフィスで待つ。
 12:00頃に無事裏書きをもらった書類を受け取る。
 手数料$125
19. 必要書類を動物検疫で再度事前確認 (06/26/2014)
 全ての書類をメールで送る。
20. 動物検疫から事前確認結果の連絡をもらう (06/27/2014)
 特に問題はなかった。


フライト、入国
21. フライト (06/28/2014)
 空港に着くなり猫がパニックになったが、
 ケージを上着で覆い、中から外が見えなくしたら落ち着いた。
 機内でも全く鳴くことなく、日本まで問題はなかった。
22. 日本到着 (06/29/2014)
 バゲージクレームで預け荷物を待っている途中に、
 動物検疫の方から声をかけていただき、猫だけ先に連れて行かれた。
 荷物を受け取り、動物検疫の窓口へ行くとほとんど終わっていたようで、
 書類にサインだけして手続きが終了した。


殴り書きになってしまったが以上である。
引越などの帰国準備と並行しての入国準備は不安であったが、
やることをちゃんとやったのでスムーズであった。

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